制約条件を段階的に解決しつつ、本格的なネットワークサービスとして具現化する展開シナリオが想定される。次にその展開シナリオイメージを示す。
(4) 今世紀中
統一個人認証コード制度/運用体制が完備され、各種セキュリティ技術をインプリしたネットワーク化による最小限のフレームワークができ上がる。
国内各地の市町村等において、統一個人認証コードを用いた試行的な行政サービスが個別に開始される。その実現イメージは次のとおり。
?@ アクセスポイントの面的展開に関して
・基本的に試行的実験を開始した個々の市町村に閉じてサービス展開
・公共エリア及び半公共エリアに設置する情報キオスクからのアクセス
・本人認証は、実験用の専用ICカードにより実現
?A アクセス稼働性に関して
・情報キオスクの設置環境に応じて、一部の情報キオスクに関しては24時間ノンストップ化を実現
?B マルチアクセス性に関して
・実験を試行する市町村等に閉じた行政サービスを実現(各市町村相互接続及び各中央省庁との相互接続のネットワーク化については未だ完備せず)
・音声及び紙ベースでのサービス提供
・電子媒体化に関する知的財産権に関する制度が整備されていることが前提条件で、電子媒体によるサービス提供
(5) 来世紀初頭(その1):2000年〜2005年
中央官公庁を含めた国内各地の市町村相互間の全国的な官官情報通信ネットワークバックボーンが整備され、これによる各ネットワークの相互接続による官民情報ネットワークが展開される。
統一個人認証コードに基づく汎用ICカードの普及により、汎用通信端末を用いた在宅行政サービス等が可能となる。その実現イメージは次のとおり。
・全国の市町村にて横断的にサービス展開
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